logo2

logo

「ひろしま県民倉庫」は、広島県が運営する県政情報のポータルサイトです。 ひろしま県民テレビで出題するクイズの答えや過去放送回、ひろしま県民だよりの掲載情報などにいつでも パソコンやスマホから気軽にアクセスできます! その他にも、地上波や紙面には掲載しきれない、コンテンツを随時アップしていきますので、お楽しみに!

特集「ともに、新たな一歩を」全編

ともに、新たな一歩を。

県内各地では、昨年発生した豪雨災害の被害からの復旧・復興に向けて、それぞれのペース・分野で新たな歩みが始まっています。

「人の繋がりを大事に、地域づくりをすることが私の使命です。」

坂町地域支え合いセンター センター長

木下健一さん

「支え合いセンター」の役割は被災地における生活の復興、再建のお手伝いです。被災された地域の方々に対する目に見えない「心のケア」と、体力維持などの「健康面のケア」を行っています。多くの方々のご尽力によりインフラが復旧し、住居のリフォームなどが進み、少しずつ前の生活に戻られる方がおられることはとても嬉しいことです。しかし、心のケアという観点からは、これから中長期的に向き合うべき課題も出てきます。それは、人によって「復興」の進み具合が大きく違うことから生じる心のケアです。そのために最も重要なことは地域の人がお互いに助け合う、「地域の互助」です。被災されたことで切れてしまった繋がりがある一方で、復興に向けた活動や生活の中で新しい繋がりが生まれることも事実です。今後、センターではそうした新しい繋がりをつくっていくために、交流会などを通じて地域の繋がりをより強いものにしていくことで、みなさんが希望を持ってこれからの生活を送れるよう、取組を続けていきたいと思います。私はこの地に家族と住んでいて、仕事を離れれば一住民でもあります。地域のために、子供たちのために自分の使命だと思って全力を尽くしていきたいと思います。

【県の取組】生活支援や相談の拠点として、9月に「広島県地域支え合いセンター」を開設。県の呼びかけに応じて、現在13市町で市町のセンターが開設され、木下さんのような相談員の方々が個別訪問による見守りや、生活再建に向けた相談対応、地域交流等の支援をしています。


「この上ない喜びと感謝の気持ちで収穫しています。」

大崎下島 上神農園

上神洋司さん

(写真右端)

先祖から受け継いだ段々畑で、レモンやミカンなど13種類の柑橘を栽培しています。毎年、収穫の時季を迎えるのは嬉しいのですが、今年はこの上ない喜びとともに、感謝の気持ちで収穫しています。

7月の豪雨災害では、大崎下島もいたるところで土砂崩れがありました。生活道も農道も使えず、やっと畑に行けたのは2週間後。うちの畑でも40〜50本が流されていました。樹木は植えてすぐ実がなるわけではなく、何年も手間暇かけて育てます。これからたくさん実をつけてくれるだろうと楽しみにしていた若い木も流されました。そんな状況に落胆し、一時は収穫することが想像できませんでした。でも家族が前向きにがんばってくれていたので、私も「やるしかない」と思えるようになったのです。

元気な木を育てるためには土台が大事です。土作りに力を入れた甲斐があり、木の回復も早く、実も元気になりました。全国のお客様から「大丈夫?」「がんばって!」とお気遣いいただいています。おいしい柑橘をより多くのお客様にお届けすることで、柑橘が島の子供たちの誇りになればと願っています。美しい段々畑を取り戻すのに何年かかるか分かりませんが、これからもしっかり育てていきます。

【県の取組】県では、上神さんのような営農・生産意欲の高い担い手を離農・離職させることなく早期に生産活動が再開できるよう支援しています。例えば、国の支援策を活用した経営再建に向けた支援や、普及指導活動等を通じた経営・技術支援などに取り組んでいます。


「対話を大切にし、目指すのは活気ある呉の玄関口。」

西日本旅客鉄道(株) 呉管理駅 管理駅長

池田和久さん

災害を経験し、「当たり前が当たり前ではない」ことを痛感しました。当時は管轄する職員一同、お客様の不安な気持ちに寄り添うことを常に心がけ、真摯に業務に向き合い続けてきました。そして、お客様の代行輸送のために全国のバス会社の方々や行政の方々を始め、たくさんの方々のお力添えを頂き、呉線は全線開通の日を迎えることができました。大変な経験でしたが、今回の災害をきっかけに生まれた絆も数多くあります。当管轄の職員たちは、これまで以上にお客様からの「ありがとう」の声を共有するようになり、地域の方々との結びつきが強くなったと思います。呉駅はこれまで「通勤の駅」でした。これからは長期的な視点に立ち、地域の方々や行政の方々との連携を図り、呉駅という場所が、観光を中心に街を盛り上げていく玄関口になればと考えています。こうした動きも、災害を地域の方々と共に乗り越えつつある結果の一つであると思います。そして皆さまとの対話を大切にしながら、今までよりも一歩前に出た活動を行いたいと考えています。今年はダイヤ改正があり、全ての車両が新型車に入れ替わります。乗り心地や利便性も向上されますので、皆様のご利用を心よりお待ちしています。

【県の取組】発災直後より、各市町やJRを含む関係企業・団体と連携し、県民の皆さまの移動手段の確保に努めてきました。引き続き連携を密にし、各交通インフラの復旧に努めるとともに、今回の災害における取組の検証をふまえ、災害に強い体制づくりを進めていきます。


「私の経験を地域の経験に。力を合わせて安心な暮らしを実現したい。」

防災士

若本智子さん

いざというときに大切なことは「助けて」と言える相手をつくることなのだと思います。7月の豪雨災害の際は、平成26年の土砂災害時の教訓を元に、必要な情報を適切なタイミングで住民の方々にお知らせすべく、地域の防災士が奔走していました。この地域に直接の被害が無かったことは不幸中の幸いでしたが、ご近所同士で声をかけ合うことの大切さや、普段のご近所付き合いを見直す必要性を改めて実感しています。私の住むA.CITYでは自主防災活動に注力し、月に一度防災会議を開き、様々な助成を受けながらオリジナルの防災グッズや立て看板、緊急時には炊き出しに使える設備なども力を合わせて作っています。私自身も自治会長に勧められ、防災士の資格を早速今年取得しました。これは「経験を自分だけのものしない」という私の信条から、すぐに行動に移して実現したことです。こうして私のような防災士が得た知識が地域に伝われば、地域の安全につながります。過去の出来事や個人が得た知識を前向きに活かし、地域の繋がりを強くし、自主防災活動がもっと機能するように、これからも努力していきたいと思います。

 防災士とは/”自助”“共助”“協働”を原則として地域の防災意識の啓発、防災力の向上に努める人。NPO法人日本防災士機構が認定する民間資格。

【県の取組】災害から命を守るための行動を地域に浸透させるため、自主防災組織の活動をリードする若本さんのような人材の育成や、地域で開かれる防災研修会など、自主防災組織の行う取組を市町と一緒に支援しています。

 


目次(その他の県民だよりの記事へのリンク)


【本記事はひろしま県民だより2019年1月号に掲載されています】

特別インタビュー 元広島東洋カープ 新井貴浩さん

さとやま未来づくり大作戦!

今年こそ!今年も!がん検診へ行くのだ!

ひろしまごはん

新着記事