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いざという時のために。DMATも参加の災害救護訓練に密着!

DMATのメンバー

皆さん、DMAT (ディーマット : Disaster Medical Assistance Team) をご存じですか。 以前、テレビドラマにもなっていたので、名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

改めてご紹介しますと、DMATとは、災害の急性期 (概ね48時間以内) に活動できる機動性を備え、厚生労働省の認めた専門的な訓練を受けた「災害派遣医療チーム」です (広島県では2010年4月に設置)。 チームの基本的な構成は、医師、看護師、業務調整員等の5名で構成され、県内では、19機関で33チームが設置 (2019年5月末時点) されています。 そして、いざ災害が発生したときには、組織的に救命救急活動、患者搬送、病院支援等を行います。 今回は、そのDMATも参加し、11月3日に市立三次中央病院で実施された「令和元年度広島県集団災害救護訓練」の様子を、広報課職員がレポートします。

約300人が参加。実際の手順などを確認

傷病者搬入の様子

今回の訓練は、病院スタッフ、DMAT (医療チーム)、消防救急隊、患者役のボランティアの方など約300人が参加する大規模なもの。 災害が起こったことを想定したDMATの参集訓練や多数傷病者が生じた場合のトリアージ、病院受入訓練、広域搬送訓練などが行われました。

訓練の設定は以下の通りです。 現実には起こってほしくないですが、最悪の事態も想定した条件下で、今回の訓練が行われました。

11月2日(土)12時頃、備北地域に震度6の強い地震が発生。 市内では多数の住宅が損壊し、避難所も開設。 広島県は、DMAT調整本部を立ち上げ、県内19災害拠点病院とDMATに待機を要請し、「広域災害救急医療情報システム (※)」を災害モードとし、自衛隊にも派遣要請を行った。 加えて、同日、県内のDMATに翌朝の市立三次中央病院への参集を要請した。 さらに、翌3日(日)には、新たに震度7の地震が発生し、避難所の1つが倒壊し、避難所にいた住民多数が負傷し、市立三次中央病院へ多数の傷病者が搬送されることになった。

※ 広域災害救急医療情報システム (EMIS) とは、自治体、医師会、保健所、消防機関などをネットワークで繋ぎ、災害時には、病院被害情報、患者受入情報、避難所情報、病院のキャパシティ、DMATの活動状況などが共有されます。

自力で歩ける傷病者を院内に案内する病院スタッフ

訓練が始まると救急車や自衛隊の車両が続々と到着し、自力で歩ける人や担架で運び込まれる人など様々な状態の傷病者が次々と運び込まれます。 緊張感が漂い、慌ただしい雰囲気の中でも、病院スタッフ、DMAT、消防救急隊の方々が、傷病者の皆さんに注意を払い、常に声を掛けながら院内に素早く案内していきます。

ストレッチャーで搬入される傷病者

病院入口ではトリアージエリアが設けられ、手順を確認しながら、本番さながらの対応がとられます。 その後、順に素早く院内の処置エリアへ運ばれる傷病者の人々。 災害のような突発的な事態においても、混乱を防ぎ、適切に傷病者の対応をできるように、DMATや病院の皆さんは、同じ院内に設置されたDMAT活動拠点本部と常に状況確認をするようにしているそうです。 今回も医師や看護師、事務の方々など病院スタッフの皆さんとDMATの方々が連携しながら対応していました。

全ての訓練が終了した後には全体検証会も行われました。 私にはスムーズに対応していたように見えていた現場でも、各エリアの検証では、参加者から現実に近い状況で行われた訓練だからこその反省点や改善点も出てきました。

「DMAT活動拠点本部では、実際の現場の状況は見えていない。その中で状況を把握し、指揮するのが難しかった。」

「本部の人手が足りず本来の役割である判断に集中できなかった。」

「各エリアにDMATがいるので、隊員間でも状況の共有ができていれば、もっと良い対応ができていたかもしれない。」

訓練を通して私が感じたことは、DMATの方はもちろん、参加者の皆さんが「常に想定外のことに対応できる準備をしておく」という意識をもっていたことです。 この集団災害医療救護訓練は、広島県や広島県医師会、地元消防、陸上自衛隊、大学、実施医療機関など、多くの関係機関が、主体となって毎年行われています。 毎年、ここまでの訓練が、しかも場所や環境、想定を変えて行われていると思うと、いざというときにも心強く感じます。 私も災害は起こってほしくありません。 それでも、万一に備えて準備は怠らない、DMATや医療関係者の皆さんの本気の訓練を拝見し、私も、万一の災害に備えて、自分自身ができる準備をしておこうと思いました。

参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。 そして、いつもありがとうございます。

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