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つながりが、まちを守る。

身近な人と支え合う地域

戦後最大級の被害をもたらした平成30年7月豪雨災害から1年。
県では「創造的復興による新たな広島県づくり」を進めています。
その中で、被災者の方の支援や復旧・復興、今後起こりうる災害に向けた防災・減災の取組においても「地域のつながり」が大切だと考えています。
皆さんの地域でも、周りとつながるからこそできることがあるのではないでしょうか?

01災害を乗り越え集えることに感謝。「つながりの力」が安心に。

呉市天王宮町で、約3年前から月1回開催されている「宮町ミニサロン」。災害によって今は離れ離れになっている地域の人たちが、サロンの再開をきっかけに再び集まるようになりました。
再開を支えた井田さん、今後の支援のあり方を考える松坂さんにお話をお聞きしました。

(井田さん)宮町ミニサロンでは約30人のメンバーが集まり、茶話会や健康体操などを行っています。災害後しばらくは開催できる状況ではありませんでしたが、少しずつ生活を取り戻すにつれ、前を向くためにも「まずは以前のように集まろう」と3月に再開しました。
家を失ったり、住めなくなったりして、現在も半数近くが町外で暮らしていますが、それでもほとんどの人が毎回来てくれます。顔を合わせるだけでも元気になれるし、安心できますね。
大変な災害を経験した今、こうして元気に集まれることに感謝し、これからも支え合える仲間でありたいと願っています。

(松坂さん)私たち地域支え合いセンターでは、被災者の支援や防災の視点で、それぞれの地域でどのような支援が必要なのか考えています。
宮町ミニサロンの皆さんには強い絆があり、その絆が、皆さんが前を向き、そしてお互いの事を支える力になっていると感じます。こうした「地域のつながり」の強化や、被災者の方一人ひとりに寄り添った支援に取り組んでいきたいと思います。

「地域の人がつながるサロンの場だからこそ、避難行動について話し合ったり講習会を行ったりしたい」と松坂さん。

MEMO

地域でつながる拠点施設「地域支え合いセンター」

現在12市町に設置されている地域支え合いセンターでは、平成30年7月豪雨災害で被災された方々に対し、個別訪問による見守り支援や日常生活上の相談対応、生活支援を行っています。
各センターはサロンや健康イベントなどの開催・運営支援も行うなど、地域のつながりの維持、再構築にも一役買っています。
県では相談員の育成研修などを行い、各センターの取組を支援しています。

地域支え合いセンター設置の市町(4月1日現在)

呉市、竹原市、三原市、尾道市、三次市、庄原市、東広島市、江田島市、府中町、海田町、熊野町、坂町

広島県地域支え合いセンター(外部サイト)

02酒造り仲間のサポートが復興の第一歩に。

吟醸酒発祥の地・安芸津で創業以来、約170年続く柄酒造も、昨年の災害で甚大な被害を受けました。
県の復興支援策の一つである「グループ補助金」を受け、復興を目指す柄さんにお話をお聞きしました。

豪雨災害の際は、自宅も酒蔵も腰のあたりまで泥水に浸かりました。酒造りの要である麹室やほとんどの機械が被害を受け、生活空間も泥まみれ。
とても蔵の片付けまで手が回らない時に駆けつけてくれたのが、同じ安芸津町で酒米を生産している地域の人たちです。もともと杜氏の多い地区で、蔵のこともよくご存じだったので、私がお願いするまでもなく、朝から晩まで泥らだけになりながら掃除をしてくれました。その後、ボランティアの方々を受け入れることができたのも、彼らが私の代わりに復興の第一歩目を作ってくれたお陰です。
「グループ補助金」の制度によって資金の目処も立ち、例年より遅れたものの酒の仕込みにこぎ着けることができました。

廃業することも考えたという柄さんが「前を向いて復興していこう」と決意したのは、支えてくれる人がいたから。
地域の小学生から届いた応援の手紙も、大きな力になりました。「いいお酒を造ることが、支えになってくれた人への恩返し」と話します。

MEMO

地域のグループで復興を目指す「グループ補助金」

グループ補助金は、施設・設備に被害を受けた事業者の方などがつくるグループを対象とした、地域の復旧・復興を支援する補助制度です。
6月末までに50グループが認定を受け、793者が申請しています。柄酒造も一員の「あきつ復興グループ」(32の事業者が参加)では、安芸津町商工会を中心に、復興事例の共有など、より災害に強い地域づくりに向けた取組も実施していく予定です。
補助金の活用をお考えの方は7月末までにグループ補助金業務センター(TEL 082-225-8511)までお問い合わせください。【申請期限:8月23日(金)まで】。

広島県ホームページ「グループ補助金」

03地域で呼びかけを行い、早めの避難で命を守る。

大雨による土石流で大きな被害が出た坂町小屋浦地区。
住民福祉協議会の出下さん、大下さん、高下さんは、同じ悲しみを繰り返さぬよう、地域のつながりを強化しています。

小屋浦は古くから地域のつながりを大事にしてきた町なので、以前から何か起きた時には「支え合う」という意識が根付いていました。昨年の豪雨の際も、私たちもご近所の人に声をかけて一緒に避難をしたり、帰宅できなくなった人を泊めてあげたりして、助かった命がたくさんあると思っています。
しかしながら、全員を救うことはできませんでした。この教訓を生かすためには、住民一人ひとりの防災意識を高めるとともに、「近隣と声をかけ合って早めに避難する」という行動を、小屋浦全体のより多くの人に広めることが重要です。
自主防災組織の活動を通して、以前は挨拶を交わす程度だった人とも、立ち止まって世間話をする機会が増えたように感じています。もともと高い団結力をさらに強固なものにするためにも、自主防災組織の活動に、地域全体で取り組んでいきたいと思っています。

自主防災組織の皆さんが、アドバイザーの指導を受けながら、その地域に合った活動を進めています。

MEMO

地域で避難を呼びかける体制づくり

県では、災害が発生する前に危険な場所から早めに避難することを目的に、地域において避難を呼びかける体制づくりを支援しています。まずは11の地区での取組をモデルとし、今後、全県へ展開する予定です。

まずは自分の命を守るための行動を

一方で、災害発生前後を問わず、最も必要なことは、自分自身の安全を確保することです。
そのためには日頃から災害に対して備えておくことが重要です。

5段階の「警戒レベル」を用いた防災情報が提供されるようになっています。
市町から「警戒レベル3、4」が発令された地域にお住いの方は速やかに避難してください。

広島県「みんなで減災」はじめの一歩(外部サイト)

目次(その他の記事へのリンク)


【ひろしま県民だより夏号(令和元年7月1日発行)】

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